よくある質問
音声変化(省エネ発音)と学習について
音声変化とは何か、他の教材との違い、学習の進め方についてまとめています。
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A. 音声変化の要点
Q1.音声変化(省エネ発音)とは何ですか?なぜ起きるのですか?
英語は、強く読む部分と弱く流す部分がはっきりしたリズムの言語です。代名詞、前置詞、助動詞、冠詞といった機能語は、リズムの弱い谷間に入ります。そのため短く、弱くなったり、前後の語でつながったり、別の音になったりと様々な変化をします。これが音声変化、モゴモゴバスターでいう「省エネ発音」です。
こうした音声変化には、単なる一人ひとりのクセではなく、多くの話者に共通するパターンがあります。一般的に言って、カジュアルな口調や早口の会話では、発音をラクにするために音声変化の度合いが増し、複数の変化が重なって、元の単語からは想像しにくい音になりがちです。
変化の程度は、話す人や場面によって異なりますが、パターンを整理して理解し、聞き取りの訓練をすることで、英語のリスニング力の底上げをすることが可能です。
Q2.音声変化は「崩れた発音」や「訛り」ではないのですか?
いいえ。多くの音声変化は、英語のリズムを保つために自然に起こるものであり、変化しないほうが不自然に聞こえます。たとえば、学校で習う「Don't you → ドンチュー」のような音もその1つです。
モゴモゴバスターで扱う音声変化は、日常会話で誰もが普通に使う、ごく一般的なものです。テレビドラマで普通に耳にするレベルと考えてください。
吹き込み者の発音は、General American(アメリカ標準発音)です。ニュースキャスターが使う、地域色のない発音で、日本の学校で習う英語もこれが基準です。つまり、私たちが習ってきた「よそ行き」発音の延長線上にある、カジュアルな発音です。
もちろん、映画の一部には極端に不明瞭な発音も出てきます。これは個人のクセに近いもので、大半の日本人にとっては、学ぶ対象からは外して構わないものです。
Q3.たくさん聞いたり、再生速度をあげて聞く訓練をすれば十分では?
たくさん聞く(多聴)だけでは、音声変化はなかなか聞き取れるようになりません。多聴では大意をつかむことにエネルギーを使うので、聞き取れない細部は流してしまうからです。
音声変化を聞き取る力は、一文を細部まで聞き取ろうとする「精聴」で身につきます。今まで頭の中になかった音を、そのスペリングと結びつけて覚え込む作業です。パターンごとに集中して聞くほうが、ランダムに出会うより、ずっと早く覚えられます。
再生速度を変えるのも、解決にはなりません。一般英語教材やニュース番組などの明瞭な発音を速くしても、ただの明瞭な早口になるだけで音は変化しません。
B. 他の教材との違い
Q4.音声変化の本や動画で一通り学びました。モゴモゴバスターは何が違いますか?
入門書や動画は、「音声変化にはこういうルールがある」と知るためには役立ちます。これは大切な第一歩です。ただ、ルールを知っていても、ナチュラルスピードの会話で瞬時に聞き取れるとは限りません。聞き取れるようになるには、様々な語や単語の組み合わせの中で使われている実例を数多く聞き取る訓練をして、耳に刷り込むステップが不可欠です。
モゴモゴバスターは、ルールを学ぶだけでなく、実際に聞き取れる耳をゲットするための教材です。違いは3つあります。
- 量:約300のサンプルセンテンスと約600の練習問題センテンスを、パターンごとに集中して聴き込みます。
- 文頭のカタマリ:文頭で文の構造を把握することは、英語の聞き取りにおいて必須ですが、頻出する文頭ではいきなり強めの音声変化が起きがちです。“Does he” “Did you have a” “Have you ever” のような文頭では、主語と助動詞がつぶれて一つのカタマリのように聞こえます。こうした音を、独立したパート、18のレッスンで系統立てて扱います。
- 変化の度合い:入門教材の多くは、変化が穏やかでわかりやすい音を使います。モゴモゴバスターでは、実際のカジュアルな日常会話のレベルまで変化した音を扱います。
入門書で「なるほど」と思えたのに、ドラマや同僚の雑談はさっぱり分からない。そう感じている方のための教材です。
Q5.なぜここまで速く、変化の大きい音を使うのですか?
実際の会話がその速さだからです。「本当にそう言っているの?」と感じるほどの変化こそ、教科書の音と現実の音のギャップです。わかりやすい音だけで練習すると、教材は聞けても、現実の会話では同じ壁に当たります。
とはいえ、いきなり全部を聞き取れる必要はありません。各レッスンは、まず明瞭な「よそ行き」発音と省エネ発音を聴き比べてから練習に入ります。1周目に聞き取れない例文が残るのは普通のことです(Q11参照)。
Q6.学校英語でもリエゾンなどは習いました。それとは違うのですか?
学校で習うのは、使わないとかえって不自然に聞こえる、ごく初歩的なものです(don't you → ドンチュー、far away → ファーラウェイなど)。
また、「I know him → I know 'im」のように、学校では習わないけれどフォーマルな場でも普通に起きる変化もあります。一方で、フォーマルな場ではまず使わない変化もたくさんあります。モゴモゴバスターは、学校英語やその延長の実用英語教育では教わらない音声変化を、まんべんなく集めて系統立てて訓練します。
C. 向いている人
Q7.私のレベルでも大丈夫でしょうか?
一番効果が出やすいのは、TOEICなどの試験のリスニングはある程度できるのに、ドラマや映画、ネイティブ同士の会話になると急にわからなくなる方です。単語も文法も知っているのに聞こえない。その原因が音声変化であることが多いからです。
目安としては、TOEIC 700点以上、英検なら準1級前後です。ただし点数よりも、次の3つの基礎が大切です。
- 基本的な発音:中学以来の「よそ行き」発音を押さえていること。ネイティブのように発音できる必要はありません。日本人が聞き分けにくい音の違いを知っていて、注意すればそれなりに似せて発音できれば十分です。
- 基本的な語彙と表現:最低限、中学レベル。高校1、2年までの語彙と表現があるとより楽に進められます。
- 英語の語順のまま理解する力:トップページのサンプルや無料体験レッスンの英文を、考え込まずに理解できれば問題ありません。練習問題にはすべて日本語訳がついています。
反対に、試験のリスニングもまだ厳しいという段階なら、先にゆっくり明瞭に読まれた教材で基礎を固めるほうが近道です。最終的には、無料体験レッスンを試して「これならできそう」と感じられるかどうかで判断してください。
Q8.イギリス英語や、ネイティブ以外の英語にも役立ちますか?
イギリス英語:役立ちますが、限界があります。アメリカ英語と共通の音声変化も多いのですが、イギリス英語は地域や階層による発音のバリエーションが多彩です。イギリス人と話す機会が多い方は、イギリス英語の聞き取り訓練も別に行うことをおすすめします。
ネイティブ以外の英語:機能語が弱くなる、語と語がつながるといった変化は、多くの話者に共通して起こります。音声変化の仕組みがわかっていると、いろいろな話者の英語の「どこが弱くなっているか」に気づきやすくなります。ただし、それぞれの話者の母語に由来する発音の特徴は、この教材の範囲外です。
D. 学習の進め方
Q9.一通り終えるのにどのくらいかかりますか?
1レッスンは30分〜1時間半ほどです。聞き取れない例文が多いレッスンは、1〜2日かけて構いません。1日1レッスンのペースなら、1周は1か月半〜3か月が目安です。
まずは3周を目標にしてください。2周目、3周目は苦手だった部分を中心に、文字をできるだけ見ずに行います。3周終えたら、しばらくは好きなドラマや映画で、身につけた「モゴモゴ耳」を楽しんでください。語学は、だらだら続けるより、短期集中を繰り返すほうが効果的です。
Q10.学習方法は?通勤中にも使えますか?
基本は、パソコン、タブレット、スマホで会員専用サイトにログインして学習します。ログインに有効期限はなく、ずっと使えます。音に集中するため、ヘッドフォンを使ってください。
少なくとも1周目は、画面を見ながら進めることを強くおすすめします。どこが省エネ発音のポイントなのかを目で確認でき、プレイヤーで細かい部分を繰り返し再生できるからです。
ダウンロードできるMP3音声とPDFスクリプトは、復習用です。MP3は2種類あります。
- センテンスや会話ごとに分割したもの(苦手な部分だけ練習する用)
- レッスンごとの通しで、「よそ行き → 省エネ」の分解音声を加えたもの(通勤・通学中の全体把握用)
毎日15分でも続けるほうが、週末にまとめて1時間半やるより効果は高くなります。間を2日以上空けないようにしましょう。疲れたら、レッスンの途中でもその日はやめて構いません。
Q11.1周終えましたが、劇的な効果を感じません。
多くの方が同じ経験をされています。モゴモゴバスターが鍛えるのは、リスニング力のうち「音を正しく聞き取る力」です。語彙や、内容を速く理解する力は別の要素なので、1周目で映画が急にわかるようになるわけではありません。
2周目、3周目で、1周目に聞き取れなかった例文がはっきり聞こえるようになった、という声を多くいただいています。また、レッスンで学んだパターンに、ドラマや職場の会話の中で「あ、これだ」と気づく瞬間が増えていきます。それが効果が出始めているサインです。
Q12.リスニング教材なのに、なぜリピートするのですか?
理由は2つです。
- 自分で出せる音は、聞き取りやすくなるから。自分でそれなりに近い音を出せるようになると、その音が脳にストックされ、次に聞いたときに判別しやすくなります。完璧な発音である必要はありません。
- 英語のリズムが体に入るから。文の強弱を真似しているうちに、どこをさらりと流し、どこに重きを置くかがわかってきます。省エネ発音は、リズムの弱い部分で起こるべくして起こります。その感覚が、聞く立場になったときに大いに役立ちます。
Q13.真似すると自分の発音が崩れませんか?自分も音声変化を使うべきですか?
中学以来の「よそ行き」発音の基礎があれば、心配はいりません。リピートの目的は、あなたがモゴモゴ話せるようになることではなく、聞き取れるようになることです。
自分で話すときは、基本的に「よそ行き」発音で明瞭に話すのが一番安全です。ただし、音の連結や、人称代名詞の語頭のhが弱くなる変化などは、使ったほうが自然でわかりやすい英語になります。
それ以外の変化は、場面や相手との関係によっては妙になれなれしく聞こえることがあります。語彙や表現のレベルと発音のくだけ具合が合わないと、ちぐはぐな印象にもなります。英語の総合力がついてきたら、くだけた場面で相手の反応を見ながら少しずつ使ってみるのはよいでしょう。フォーマルな場では控えてください。
Q14.「省エネ原則」を覚える必要はありますか?すべての変化をカバーできますか?
原則は、無理に覚える必要はありません。音声変化をグループに分けて、グループごとに集中して聴き込むための道具です。ランダムに出会う変化を片端から覚えるより、地図を持って進むほうがずっと効率的です。原則はできるだけシンプルにまとめてあります。
すべての単語の組み合わせをカバーすることはできません。でも、一定量の変化が頭の中で整理されると、脳は教材に出てこなかった組み合わせにも応用を利かせるようになります。音声変化が特に大きいのは機能語なので、教材と同じ形がそのまま出てくることも多いです。
この応用を支えるのは、あなたの英語の土台です。モゴモゴしたカタマリと前後の言葉から、どの候補なら文として意味が通るかを瞬時に判断する力。語彙、構文、英語の語順のまま理解する力が、その助けになります。
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